経ヶ岬

2019.01.29
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 伊根から国道178号線を目的地の丹後半島の西の付け根の京丹後市網野町へ向かう。目的は言わずと知れたズワイガニを食するためである。途中、近畿地方の最北の地である丹後半島の突端の「経ヶ岬」に近くなると、突然、霰交じりの風雨が強まり、大荒れとなった。さすが冬の日本海である。立ち寄りは断念した。

 網野町の旅館に着き、タグつきズワイガニを堪能し、温泉に入り至福の時を過ごした。日ごろの行いが良い為か、夜が明けると、嵐も収まり晴れ間も見えて来たので、もう一度「経ケ岬」を目指した。国道178号線から少し外れ、「経ヶ岬」の駐車場に車を止め、山頂展望台と経ケ岬灯台を目指して、山道を登る。400mほどの遊歩道であるが、中々ハードである。

 展望台からは、東に断崖絶壁と大波、崖には水仙が自生しているのが見え、西には日本棚田百選に選ばれた「袖志の棚田(そでしのたなだ)」から丹後松島につづく海岸線が見える。「経ヶ岬」は安山岩による柱状節理が発達した海食崖となっており、名前の由来は柱状節理が経巻を立てたように見えることによる。京都府の「経ヶ岬」から始まり、鳥取県までの日本海側は、「山陰海岸ジオパーク」となっており、奇岩や、鳴き砂の浜などの景勝地や、大陸から離れ日本列島が形成されていく過程の多様な地形・地質があちこちで見ることができる地質オタクには堪らないところである。

 海抜140mの断崖に立つ経ヶ岬灯台は1898年に初点灯して以来、今日まで日本海を行き来する船の安全を守り続けている。光源はメタルハライドランプで光達距離約55km、レンズは全国でも6灯台しかない最高級の第1等レンズを使用している。また、岬の近くには航空自衛隊の分屯基地があり、そこから5.5kmほど離れた山の頂上にレーダーサイトがあり、こちらは空の防人として24時間体制で日本海を睨んでいる。

ここは今も昔も大陸との接点である。

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