伊根の舟屋

2019.01.28
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冬の日本海は、シベリアからの北風で大荒れとなるが、伊根湾は波静かである。

伊根湾は北の日本海に口を開いた若狭湾に向かって南に口を開けており、東側は亀島という半島が突き出し、湾の入り口には青島が構えており、自然の防波堤に囲まれている。

この湾の奥に「伊根の舟屋」(いねのふなや)の町並みがあり、船の収納庫の上に住居を備えた民家が200棟以上立ち並ぶ、この地区独特の伝統的建造物群である。伊根の集落は文化財保護法で「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されており、多くの観光客が訪れる。訪れた日も、中国人家族やインスタ映えを狙った韓国の若者などで賑わっていた。

舟屋は湾の海面にせり出して造られており、1階が船揚場、物置、作業場、2階が住居となっており、多くが切妻造(きりづまつくり)で、妻面を海に向けて建てられ、1階の床は船を引き上げるために傾斜している。漁業が昔からの主要産業であるが、近年は船が大型化して舟屋の下には入らなくなってしまい、「舟屋群」は民宿や土産物屋、カフェなどとして景観を保持しつつ営業している建物も多い。

「舟屋群」を見ていると、大阪市周辺の住宅地で、1階を車庫、2,3階を住居とした民家が軒を連ねているところを思い浮かべた。これらを伝統的建造物として残そうとする人は多分いないであろうし、将来インスタ映えを狙って観光客が押し寄せることも無いと思ったが、どうだろうか。

「舟屋群」は伊根町を挙げて、重要な観光資源としているのが、マンホールを見ても分かる。

「伊根」は「いーね」である。

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