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ノリタケの森

2018.12.11
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名古屋市西区則武新町にある「ノリタケの森」を訪れた。名古屋駅から歩いても15分ほどである。クリスマスのデコレーションなどが飾られ、華やかな雰囲気である。

「ノリタケの森」は、株式会社ノリタケカンパニーリミテドの創立100周年記念事業として2001年、近代陶業発祥の地であるノリタケ本社敷地内にオープン。約110,000㎡の工場跡地のうち、約46,000㎡の敷地は【ヒストリカルゾーン】、【コマーシャルゾーン】、【カルチャーゾーン】に分かれている。

ノリタケは、1904年、1枚のディナー皿から始まり、世界に冠たる洋食器ブランドとなっているが、洋食器製造から、TOTO、日本碍子、日本特殊陶業などへの派生、洋食器製造で培った「研磨」、「焼成」、「印刷」などの技術を応用した事業展開で洋食器だけの企業ではないことがわかる。

ここでは、洗練されたデザインと製造技術の結晶であるテーブルウェアを購入することもでき、ノリタケの食器に盛り付けた食事を楽しめるレストランもある。また、地域文化の発信基地としてのギャラリーもある。

北側の広場には、高さ45mを誇っていたトンネルキルンの6本の大煙突が10m弱に切られて並び、赤レンガ建築とともに、日本の近代化黎明期の息吹を感じさせると共に、洋食器を通じて、世界に生活文化の夢を輸出していたことに思い至る。

キルン跡や赤レンガなどは経産省近代化産業遺産に登録されているが、2015年、「ノリタケの森」は、都心部の緑化に貢献している点、近隣の公園・緑地とのネットワークを形成して鳥や昆虫の共生の場となっている点などが評価され、公益財団法人都市緑化機構が主催する「第3回 みどりの社会貢献賞」を受賞している。ノリタケの創業以来のアイデンティティと、都会のオアシスとしての潤いを感じる場である。

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