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青山高原の風車

2018.07.23
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青山高原は、伊勢の国と伊賀の国を分ける布引山地に属し、標高600~800m、南北およそ15kmにも及び尾根伝いが草原となっており、ハイキングコースともなっている。展望台から晴れた日には、東に伊勢湾、知多半島、西に伊賀盆地などが手に取るように見渡せる。
青山高原の主峰笠取山(標高842m)は、若狭湾から琵琶湖を経て、伊勢湾へ抜ける”風の通り道”であり、地名の由来も、”笠が取れるほど強い風が吹く”ところから来ており、平均風速7.6 m/secと本州屈指の風況が良い風力発電の好適地である。

最初(1999年)に運転を開始した「久居榊原風力発電施設」は750kW 4基で津市(久居市は津市に合併)から中部電力グループの株式会社シーテックが2012年に取得し「ウインドパーク久居榊原」として事業運営している。シーテックは「ウインドパーク笠取」として2000kW 19基、「ウインドパーク美里」として2000kW 8基も単独事業運営している。また、津市、伊賀市と株式会社青山高原ウィンドファームを設立し、「青山高原風力発電所」として750kW 20基、「新青山高原風力発電所」として2000kW 40基を共同事業として中部電力へ売電している。

青山高原の風力発電は国内屈指の規模であるが、風況が良いと言う条件だけではなく、山の上であるがなだらかな高原であること、取り付け道路の幅員が広く、カーブが緩やかであること、人家が無いこと、山頂付近に自衛隊の笠取山レーダー基地があり、そこへ繋がる送電線へ途中でつなぐことで建設が可能となったことなど、好条件が重なったことによる。そして、室生赤目青山国定公園の一部ではあったが、県知事の認可によって可能となり、他の国定公園地域での風力発電の先駆けとなっている。

鶴見緑地の風車は風が無くても静かに回っているが、風に吹かれガランガランと音を立て元気良くブレードが回転する風車群は頼もしく壮観である。また、5つの発電施設における風車メーカーは各々異なり、その違いをつぶさに見たりするのも楽しい。

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