祇園祭

2018.07.14
%e5%9b%b32

京都の夏の風物詩「祇園祭」は日本三大祭りの一つ。京都東山の八坂神社(祇園社)の祭礼で、1000年以上続く伝統の行事で、7月1日から1か月間にわたって行われる長い祭である。

祭行事は八坂神社の祭礼であるが、一般的には山鉾町が主催する行事が「祇園祭」と認識されている。山鉾が設置される時期により7月14日~16日の前祭(さきのまつり)と7月21日~23日の後祭(あとのまつり)の2つに分けられている。前祭の方が山鉾の数も多く、「宵山」(よいやま)7月16日、宵々山7月15日には山鉾がある通りは夕刻から歩行者天国となり、屋台も出て大変な賑わいとなる。7月14日~16日には室町界隈の旧家や老舗にて屏風などの宝物の披露も行われ(屏風祭の異名がある)、見事な美術品を無料で堪能でき、これも楽しみの一つである。ハイライトの「山鉾巡行」は(前祭:7月17日・後祭:7月24日)に行われ、さまざまな美術工芸品で装飾された重要有形民俗文化財の山鉾が公道を巡り、「動く美術館」とも例えられる。  山鉾巡行の順番は、毎年京都市長立会いのもと、京都市会議場で行われる「くじ取り式」で決まるが、先頭は「長刀鉾」(なぎなたぼこ)と決まっている。写真はその「長刀鉾」である。各山鉾には、粽(ちまき)や手ぬぐいなどを購入すると、町家(保存会)の2階から橋を渡り、鉾の上にあがることができる。鉾は、全て釘は使わず、勘合と縄による組み立てである(写真は、鉾の上から見た車輪の部分である)。鉾を飾る胴掛、前掛は舶来のゴブラン織や、西陣織で豪華絢爛である。

各山鉾の町会は、その豪華さを競いながら、伝統行事を継続保存してきている。大変な経費がかかるが、支えてきたのは酒蔵などの大店であり、町衆の心意気であろうか。

「祇園祭」は、京都では最大の伝統行事であるが、京都人は祭事を節目として毎年四季を廻り生活を営んでおり、それが、歴史・伝統・文化の礎になっていると思う。

ページトップ