栢野大杉

2018.03.11
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この冬、北陸は大雪で、名残の雪が路肩にあったが、温泉に浸かりに加賀の山中温泉を訪れた。温泉街は大聖寺川の風光明媚な鶴仙渓(かくせんけい)に沿ってあり、宿の露天風呂からは、雪解けで水量を増したこの渓谷を望むことができた。カニ、銘酒、温泉、絶景と至福の時である。
宿でもらった「やまなか遊歩」のパンフレットを見て、「あやとり橋」、「山中座」、「こおろぎ橋」などを散策したが、パンフレットのマップの左隅に「栢野大杉」(かやのおおすぎ)とある。見過ごすわけにはいかない。
「栢野大杉」は温泉街中心から南に2kmほど行った国道364号線沿いの菅原神社境内にある。同神社に4本ある杉の神木の1つで、1928年11月に国の天然記念物に指定され、樹齢2.300年と鑑定されている。樹高約54.8m、根元周約11.5m(径3.41m)、胸高幹周9.6m(径3.0m)、地上高4.9mで分岐している二又の杉の巨木である。樹齢では及ばないが屋久島の縄文杉と対比し得る堂々たる姿である。
「栢野大杉」は、1947年(昭和22年)第二回国民体育大会が石川県で開催の折り、昭和天皇が当地を訪れ、この大杉を見たことから「天覧の大杉」とも呼ばれている。今は大杉の保護を目的に土盛りし柵を設け、内参道の石畳の上に木製の浮き橋を設け4本の神木の根を保護している。
また、直ぐ近くで大聖寺川対岸の山中温泉菅谷町八幡神社にある、栢野大杉とほぼ同じ樹齢とされる三つ又大杉(2枚目の写真)も見ることができた。
どちらも、地元の方の幾百年と続く、手厚い保護と信仰の賜物である。

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