杉玉

2018.01.01
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新しい年を迎えると、毎年恒例の初詣は大神神社(おおみわじんじゃ)へ行くことにしている。大神神社は「ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山(みわやま)を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社です。」と解説されている。三輪山は西から眺望すると美しいコニーデ型の山であり、大神神社は地元では「三輪さん」と呼ばれ親しまれている。

写真は祈祷殿に吊り下げられた杉玉(すぎだま)である。酒林(さかばやし)とも呼ばれている。杉玉は杉の葉(穂先)を集めてボール状にした造形物で、造り酒屋の軒先に緑の杉玉を吊るすことで、新酒が出来たことを知らせる役割をしており、「搾り始めました」というサインになっている。吊るされたばかりの杉玉は蒼々としているが、やがて枯れて茶色がかってくる色の変化が新酒の熟成具合を物語っていると言う。茶色がかったころが秋の「ひやおろし」として酒飲みには美味しい季節となるらしい。

大神神社は酒の神でもあり、御神木は三輪山の杉であることから、これにあやかって杉玉が作られるようになったと言う。灘五郷の名だたる日本酒メーカーをはじめ、多くの酒蔵から日本酒の樽がお供えされ、初詣の時には、この樽酒が御神酒として振舞われるので、参拝者の楽しみにもなっている。

杉玉を見ると酒飲みは喉がなるかも知れないが、あくまでも酒屋のサインであり、造られた酒の評価は飲む側に主体がある。

初詣では、この一年、健康で暮らせることを祈願してきたが、健康維持も主体は自分自身にあると肝に命じなければ、神のご加護もないと思う。

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