キトラ古墳

2017.09.24
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「稲渕の棚田」から、「キトラ古墳」に立ち寄った。古墳は明日香村の南部にある小高い阿部山の南斜面に位置し、1983年、石室内の北側の彩色壁画に玄武が発見されて注目を集め、国の特別史跡に指定されている。

周辺は、石舞台地区、高松塚周辺地区、祝戸地区、甘樫丘地区、キトラ古墳周辺地区の五つの地区からなる国営飛鳥歴史公園の一つとして整備されており、2016年9月24日のキトラ古墳周辺地区の開園に合わせ,キトラ古墳壁画保存管理施設(キトラ古墳壁画体験館「四神の館」内)でキトラ古墳壁画の公開が実施され、その後四半期毎に期間限定で公開されている。
訪れた時は、第5回(9月23日~10月22日)の最中であり、四神(青龍・白虎・玄武・朱雀)のうちの西壁(白虎)と天井(天文図)が展示されていた。解説では、同じく彩色壁画で有名な「高松塚古墳」よりは少し前の7世紀末から8世紀初めごろの古墳とみられ、古墳の天井に描かれている天文図は東アジア最古の現存例であり、四神すべてが現存している例は国内では初めてのこととある。

驚くのは天文図で、中国の星宿図を模したものと考えられるが、中国の星座(現状で74座が確認)と星の運行の基準線を示す「赤道」と太陽の軌道である「黄道」、一年中地平線の下に沈まない星の範囲を示す「内規」、観測地点から見ることができる全ての星の範囲を示す「外規」の4つの円を備え、天の世界観が精緻に描かれている。長期間の天体観測が継続して行われていたことに中国の奥深さを感じいってしまう。

明日香は古代史好きの人には堪らないところであるが、素人でも古代ロマンを感じることができ、行楽の季節にはハイキングにも好適である。

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