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天人峡 羽衣の滝

2020.10.08
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 旭岳登頂を断念したので、旭岳ロープウェイの山麓駅へ早めに下り、石狩川水系忠別川の渓谷である「天人峡」の一角にある「羽衣の滝」に行くことにした。山麓駅からは道道1160号を忠別湖まで下り、道道213号を走り山麓駅から30分ほどで「天人峡温泉」に着いた。駐車場から遊歩道を15分歩くと滝が見えるところに着く。「羽衣の滝」は北海道指定名勝として文化財に指定、「日本の滝百選」にも選定されている。滝は標高1000m、落差270mで7段の滝の途中で二つの沢の流れが合流している。

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 「羽衣の滝」は、上中下の火山岩の地質が異なるため、侵蝕度の違いにより、絶壁を7段に折れながら落水する。水が真下に落ちるのではなく、白い衣を幾重にも折り返し岩肌を滑るように落ちる様は優雅である。この季節は周囲の木々が色づき、天女が十二単を纏っているような趣である。当初は「夫婦滝」と呼ばれていたが、大町桂月がこの絶景を激賞し「羽衣の滝」と命名したといわれている。

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 忠別川沿いの道道213号から見る両岸の岸壁は、岩に規則的な割れ目があり、多角形の柱が連続して立っているように見え、「天人峡」は「層雲峡」と同様の「柱状節理」であることがわかる。噴火で噴出した火砕流堆積物がゆっくり冷え固まる際に規則正しく割れ目が生じた岩石は川の侵食により形成された奇岩をいくつも見せてくれる。道道213号は「天人峡温泉」で行き止まりとなるが、現在営業している宿は1軒のみで、数軒あった旅館、ホテルは閉鎖してしまい、かつての賑わいはない。

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 北海道では、エゾシカやキタキツネの出没注意の標識をよく見かけるが、(昨夕、エゾシカに遭遇したが)道道213号ではクマ出没注意の標識があった。北海道では、「ヒグマ」は「山親爺(やまおやじ)」といわれていたが、「地震、雷、火事、親父」の親父は「ヒグマ」のことと言う人もいる。「羽衣の滝」では、登山装備の人が、クマよけの鈴を鳴らし、腰に鉈(ナタ)を提げていた。「カムイミンタラ」にはエゾシマリス、ナキウサギだけではなくヒグマもいることを忘れず、大雪山の自然が織りなす美しい景色をまた見たいものである。

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